物質を見分けて瞬時に色彩変化する材料



muroranit01
(2021/4/23現在)
室蘭工業大学 大学院工学研究科
教授 馬渡康輝
■ 提供価値
水素社会の実現に向けて水素の運搬・貯蔵手段が課題である中、液体有機ハイドライドを媒体とする方法が注目を集めています。中でもメチルシクロヘキサン(MCH)が最も有望な液体と言われています。MCHは触媒反応により水素を放出してトルエン(TOL)に変換されます。このため、有機ハイドライド中のMCHとTOLの混合比は水素貯蔵量とみなせます。もし、オンサイト(各工場、供給スタンド、家庭など)で水素貯蔵量を簡便に知ることができれば、灯油のように有機ハイドライドを供給して水素を取り出して使用できる社会の実現に寄与できると考えられます。有機ハイドライド中の水素残量試験紙有機ハイドライド中の水素残量試験フィルム有機ハイドライド中の水素残量可視化試薬
■ 概 要
MCHとTOLは、室温大気圧下では無色透明な液体で、物性も非常によく似ています。現状では、MCH/TOL混合比は、ガスクロマトグラフィー(GC)など大型分析装置で分析しなければわかりません。当グループでは、このことを解決する材料を開発しました。
特願2019-56802
説明資料URL
https://www.muroran-it.ac.jp/crd/seeds/mawatari/
♯水素貯蔵・運搬
♯色彩検定
♯有機ハイドライド
♯MCH
♯TOL
♯エネルギー