高温登熟性に優れた高温登熟性イネの提供

niigata01
(2021/4/21現在)

新潟大学 自然科学系(農学部) 三ツ井研究室

教授 三ツ井 敏明

提供価値

イネ登熟期の気温上昇及びCO2濃度上昇にさらされても、米生産性の低下を抑制することが可能。高温登熟成イネの提供
コシヒカリの特性を保持し且つ高温登熟耐性の優れた品種の提供

概 要

これまで、交配育種や遺伝子組換え技術により 高温耐性イネの作出が行われているが、新潟大学 では刈羽村先端農業バイオ研究センターを拠点 として細胞培養変異法を駆使し、高温、高濃度CO2耐性を有するコシヒカリの突然変異体を選 抜・作出した。これに NU1 号の系統名を付け、 鹿児島、福岡並びに新潟県において高温耐性の評価を行った。その結果、すべての試験ほ場におい て、コシヒカリよりも明らかに優れる高温耐性を 示すことが確認された。また、NU1 号の高濃度CO2耐性も確認できた(図)。さらに、PCR 検査によ り簡便に NU1 号を判別する技術もあわせて開発した。

育成者権 登録番号27856
説明資料URL  https://www.niigata-u.ac.jp/news/2020/70184/

♯高品種改良イネ
♯気温上昇
♯CO2濃度
♯食品・農水