竹を大量使用する高付加価値製品化研究



oita01
(2021/4/20現在)
大分大学理工学部・共創理工学科・応用化学コース
教授 衣本 太郎
■ 提供価値
環境悪化要因の竹を原料にして有用なナノ素材;CNFを製造。
竹林周辺で製造できる環境配慮型のCNF製造技術。
純度と耐熱性に優れたCNF。
■ 概 要
大分大学では、SDGs#15への「竹害」の解決を図るため、竹を大量に使用する付加価値のある製品にする研究開発に取り組み、竹から竹綿を作り、セルロースナノファイバー(CNF)を製造する独自の「大分大学プロセス」を確立した。このプロセスは、事業化を念頭に開発され、竹林の周辺で環境負荷の小さな薬品を使用して、CNFを安全に製造できる技術である(関連特許:保有特許①と②,参考URL:https://www.appc.oita-u.ac.jp/celeena/)。
CNFは2030年に1兆円の市場形成が期待されている次世代ナノ素材であるが、大分大学プロセスのCNFであるCELEENA®は生分解性で、他社品に比べセルロース純度、結晶化度、耐熱性が優れている。それら特長を生かした用途開発(地上だけでなく宇宙用も)も進めており、最終的にベンチャー起業による事業化でSDGs#9の実現を目指している。
♯セルロースナノファイバー
♯技術開発