ディスポーザ導入を想定した厨芥処理工程の変更が静脈系インフラへ及ぼす影響

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(2021/4/28現在)

大阪公立大学 工学研究科都市系専攻 地域環境計画研究室

教授 鍋島 美奈子

提供価値

自治体の人口規模や都市施設の種類によって結果が変わることが予想され、モデル開発の精度向上により、再生可能エネルギーの導入や二酸化炭素排出量削減などの施策立案の検討や、環境に配慮した地域のコンセプトづくりなどに活用できる。

概 要

従来、焼却処理していた厨芥ごみを、ディスポーザを使って下水処理をするという処理工程の変更により、ごみ焼却施設や下水処理場での二酸化炭素排出量や再生可能エネルギー量が変化することが知られている。今回、処理工程の熱収支、物質収支に基づき、二酸化炭素排出量や再生可能エネルギー量の試算が可能なモデルを構築した。さらに、ごみ収集に関わる収集車からの二酸化炭素排出量を試算するモデルを構築し、これらを組み合わせて総合的な行政判断が可能な都市規模のモデル開発を進めている。2020年度は大阪市を対象に試算をおこなったが、今後さらなる検証をおこない、各自治体の実態に応じたパラメタフィッティングをおこなうことによって、他の自治体でも適用可能になる。

♯厨芥ごみ処理
♯ CO2削減
♯社会イノベーション