放射線エネルギーの計測時間の短縮化や効率化、装置の小型化を実現

tmu05
(2021/4/27現在)

東京都立大学 大学院人間健康科学研究科 放射線科学域

提供価値

放射線エネルギーの計測時間の短縮化や効率化、装置の小型化を実現できる。また、水晶体用の個人被ばく線量計やホウ素中性子補足療法における中性子とγ線混在場中でのγ線のみの選択的測定、光子線に対する線量分布測定、陽子線の線量分布測定、簡易的LET算出さらには最先端の医療技術への応用が期待できる。

概 要

従来よりも高温領域まで熱蛍光特性を把握できる、熱蛍光のレーザー加熱式測定方法を開発した。従来の加熱方式(赤外線や熱風等)では、熱蛍光素子を形成するガラス等の耐熱性を考慮し、約350℃以下の温度範囲で読み出しを行っており、低温領域の放射線エネルギーしか読み出すことができていなかった。本技術は、レーザーとその吸収体を用いることでピンポイントに熱蛍光物質を加熱し熱蛍光を計測することができるもので、素子の構成部品の耐熱性に寄らず、従来よりも多くの吸収した放射線エネルギーを短時間で読み出すことができる。
特願2020-197373

説明資料URL
https://tmu-rao.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/2020-197373_shinso.pdf

♯熱蛍光のレーザー加熱式測定法
♯ガンマ線選択的測定
♯測定時間短縮
♯小型化
♯健康福祉