植物による金属捕集(ファイトマイニング)の研究

usp03
(2021/4/26現在)

滋賀県立大学 環境科学部 生物資源学科

教授 原田 英美子

提供価値

・オオカナダモのバイオマスを利用してレアメタルであるマンガンを環境中から効率的に回収
・外来植物のコントロールと戦略的な金属の採取が可能

概 要

琵琶湖のオオカナダモからは、陸生のマンガン集積植物に匹敵する濃度のマンガンが検出される。オオカナダモは外来植物で、大量繁茂による悪影響が問題視されており、滋賀県による刈り取り・除去が行われている。本テーマでは、オオカナダモのバイオマスを利用してレアメタルであるマンガンを環境中から効率的に回収する。これまでの研究から、植物に付着するマンガン酸化細菌の作用が重要であることと、何らかの植物―微生物相互作用の結果として、マンガン酸化物が植物体の表面に産生されることが明らかになった。現在は主に琵琶湖水圏で研究を行っているが、他の淡水域でもマンガンの回収が可能かどうかも検討している。本法により、外来植物のコントロールと戦略的な金属の採取が可能となるかもしれない

♯マンガンの回収
♯オオカナダモ
♯地球環境